【ファイトクラブ】元気なオジサン達がたくさん出てくる映画

もし私が生涯で一番好き映画を1本だけ選べと言われたら迷いなくこの映画を進めます。
 
それは1999年公開のファイトクラブ
色々な職業の元気なおじさん達が夜な夜なBARの地下に集まって殴り合う映画ですね。
最後はみんなで資本主義社会の転覆を画策するという超ざっくりというとそんな映画です。
30代になってからはこの映画の感じ方がかなり変わりました。
歳を重ねて観ると深いテーマに気づかされます。
というかよく1999年によくこんな先進的なテーマが思いついたなと。
 
今であれば物に縛られずに生きていく「ミニマリスト」的な考え方は大分浸透していると思いますが、少なくとも20年前はそのような考え方って世間には浸透していなかったと思います。
このファイトクラブはまさに物を持たずに体一つで力強く生きる!
物質社会を全否定して生きる!みたな所がテーマになっています。
そう考えるとかなり時代を先取りしてた映画だったんでしょうね。
 
まだこの映画を見られてない方へ
現代をよりよく、元気に生きる為に
私がファイトクラブより学んだ名言を10個ご紹介します。
 
①『僕は文明の思い上がりの象徴ともいえる物質文明主義を拒否する!』
 
最低限の衣食住が約束されている国々において
 
ブランド品は何の為に買うのか?
高級車はなんの為に買うのか?
流行ってなんなのか?
そのあたりの本質を今一度考えるのもいいかもしれませんよね。
 
高級品は最たるもので持つものと持たないものを比較させて劣等感を抱かせるものばかり。
高級品の広告では綺麗な女優を採用して、をれを見た一般消費者には劣等感を抱かさせる。
その劣等感を埋めさせるため不必要な高額商品を購入させる。
 
この他者との比較で生まれる劣等感を埋めさせる消費行動に何か意味があるのか。
 
②『所有していたモノに気づいたら所有されている』
これはドキッとするフレーズです。
高級時計、高級車、家をローンで買ってしまったらまさにこの状態。
自分の為ではなく物の為に必死になって働いて利息がついた借金を毎月返済する。
まさに物に所有されている状態。
人生に閉塞感が生まれる原因のひとつですよね。
 
現代は様々な物がテクノロジーによって繋がってシェアリングできる時代。
モバイルデータ通信も5Gになってその勢いはますます加速します。
ご近所が良い車や最新家電を買ったから我が家も!
みたいな周りが持っているから、私も購入するって考え方は
今となれば前時代的かもしれませんね。
 
③『自分の殻を破るには、自分をまず壊すしかないようだ』
とりあえず合法的に自分をぶっ壊したいと思うのなら、
今まで避けていた事にチャレンジするのが手っ取り早いと思います。
アクティブに動き回る人なら読書をしてみる美術館に行ってみるとか、
恋愛に奥手な人ならコンパに行くとかナンパするとか。
インドアな人は旅行に行ってみるとか。クラブに行ってみるとか。絶叫アクティビティにチャレンジするとか。
自分の趣味傾向とまったく逆な事をすると劇的に世界が広がります。
 
ちなみに昔の私はマラソンとかまったく興味なく、20代は酒、たばこ、ギャンブルが大好きでした(笑)
自分が普段やっている事や思っている事と逆であればあるほど想像がつかない成長が期待できると思います。
 
④『今すぐ死ぬとしたら、今までの人生をどう思うんだ?』
 
自分が死んだときに棺に入っている自分の姿、死んだ自分を見ている周りの人を
想像してみましょう。死についてリアリティを感じると思います。
今の人生ぼぉっとしてる場合じゃない!と思ったんではないでしょうか?
 
⑤『痛みを感じろ。苦しみと犠牲が尊いんだ。痛みから逃げるな。人生最高の瞬間を味わえ』
 
これは本当に思います。特にウルトラマラソンで80㎞地点ぐらいで(笑)
苦しみってのは逃げるものではなく味わうものです。これがあるからこそ生に張りが出てきます。
痛みから目を逸らし続けて、その場しのぎの鎮痛剤ばかり使っていたら、いずれとんでもない痛みが襲ってくる。
苦しみや痛みがあるからこそ、そこから多くを学んで、鍛えて、そして成長があると思います。
 
⑥『どん底に落ちてからしか、俺たちは生まれ変われない』
 
今まで人生でガチでヤバイ状況が2回ほどありました。
皆さんもヤバイ死ぬ!と思った事は人生で多々あるかと思います。
振り返ってみると、その経験って本物の学びを与えてくれたのではないでしょうか。
 
これからもっとヤバイ事があるかもしれませんが、
その時は死に物狂いで向き合って、抗って乗り越えて更なる成長の糧にしていきましょう!
 
⑦『いつか必ず死ぬって事を恐れず心にたたき込め!なんでもできる自由が手に入るのは、すべてを失ってからだ』
 
現代で言う所の無敵の人ってやつですかね。
これはネガティブな例になりますが、ポジティブに捉えるのであれば
人間いつかは死を迎えて今守っているすべての物は失う事になるんだから、なんでもできるだろう!とも解釈できそうです。
生まれた瞬間、すべてを失う宿命にあるってことは物質に執着する意味ってないですよね。
となると物より経験が大事なのかなと!
 
⑧『これはお前の人生だ。そして、1分ごとに死に近づいている』
私たちって日に日に死んでいってるんですよね。
誰もが理解はしているけど本当の意味では納得して腹落ちしてないやつです。
これを本当の意味で理解できるととんでもないエネルギーを生みそうです。
 
 
⑨恐れないことで壁は破れる。個々の能力はそれほど重要じゃない。
 
能力あっても恐れて行動を起こさなかったら壁は破れません。
あと、本当はおもいっきり壁をぶち破りたいのに
他人の目が気になって行動を起こせない事もありますよね。
ほんとこの言葉は心に刺さります。
 
そして最後に私が一番大好きな言葉というか私の座右の銘です。
 
⑩『完璧なんてない。完璧を目指すのはやめろ。それより、進化するんだ。どんな結果になろうとも』
 
何かにつけて他人と比較させてきて、完璧を求めさそうとするこのクソゲーな世界。
そんな他者比較が大好きな輩や、世の中とは内心は相手にせず、日々自分自身を進化させる。
昨日の自分より今日の自分の進化。
日々、どんな些細な事でもよいから新しい事に挑戦すると 間違いなく進化できると思います。
もちろんその進化を評価するのは自分自身。
そんな事を積み重ねるだけで人生に成長を実感できて幸せになれる気がします。
 
ほんと比較対象を他人にしてしまったら、一生満たされない地獄の渇きの人生スタートです。
このような相対的な幸って上には上がいて切りがないですからね。
 
ちょっと話はそれますが。
最近になってボランティア活動をされる方の本質もここなんだろうなと思うようになりました。
前まではボランティアするとか偽善者め!みたいな感じでひねくれて見てましたが、
今になって思うのはボランティアする方々ってのは
純粋に絶対的な幸福を求められているだけなんだなと。
 
高級品をを手にいれたり、他人と比較するような生き方は、
常に上には上がいるので一生満たされない状態が続きますが、
ボランティアによる他者貢献ってのは、その行為そのものが幸せなので絶対的に幸せになれます。
 
滅茶苦茶話しが脱線しましたが、
元気な人を目指すにあたりたくさんの学びがあるこの映画、
まだ見られたことがないのであれば是非見てください!
 
最後に
ファイトクラブの冒頭には次のような
メッセージが表示されます。
 
WARNING
もし、いまこれを読んでいるなら、この警告は君に宛てたものだ。この役立たずな高画質の画面で全ての文字を読んでも、君の人生はさらに無駄になるだけだ。他にすることはないのか? いまの瞬間をより良く過ごす方法を考えられないほど、君の人生は空っぽなのか? それとも、君が尊敬と信頼を抱く権威に感銘を受けちゃってるのか? 君は読めと言われたものをすべて読むのか? 考えろと言われたことをすべて考えるのか? 買えと言われたものをすべて買うのか? アパートを出ろ。異性に会え。過度の買い物とマスターベーションを止めろ。仕事を辞めろ。戦いを始めろ。生きていることを証明しろ。もし君が自分の存在を主張しないなら、君は統計データの1つになる。警告は以上だ。